Amersfoort(アメルスフォールト)のシンボル塔 De Onze Lieve Vrouwetoren

オランダの色々な街に行くと、必ず中心部には広場がありそこには塔が立っています。アメルスフォールトの中心街にも広場があり、そこには街のシンボルの塔が立っています。

De Onze Lieve Vrouwetoren(聖母の塔)

アメルスフォールトの街を歩いていたら必ず目に入る塔「De Onze Lieve Vrouwetoren/聖母の塔」

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塔には「Lange Jan/ロング・ジョン」という別名もあります。

街のシンボルでありよく美しい鐘の音を聞かせてくれます。

こちらの聖母の塔は高さ98mあり、オランダで最も高い中世の教会塔の一つとして知られております。(聖母の塔HP→こちら)

1444年に建設が始まり、1500年頃に完成した後期ゴシック様式の建物です

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塔のエントランス

 

塔の地上部分は自由に出入りでき、そこではオランダのRD座標系の原点を示すプレートを見ることができます。

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この聖母の塔はオランダの中心

 

塔に登ってアメルスフォールトの街を一望しよう

4月〜10月の夏場の間はこの塔に登ることができます。

塔に登るには有料のツアーに参加します。チケットは塔の近くにあるAmersfoort観光案内所VVVか、聖母の塔のHPからeチケットを購入することができます。(Amersfoort VVV 観光案内所HP→こちら

塔に登って街を一望しようツアーに参加してきました

私が参加した日の塔のツアーはガイドを含め全員で7名でした。ガイドはオランダ語ですが、英語の案内も貰えますし、オランダ語がままならない私の為に所々英語でも説明してくれました。

立派なマスタッシュのお髭が特徴のガイドのお兄さんを先頭に塔登スタートです。

少し登った所に小さな部屋があり、まず始めにそこでガイドの方が塔の歴史やベルについて簡単に説明してくれました。

 

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ガイドのお兄さんが指している所が現地点。

塔の階段は全部で346段あり、塔のビューポイントは全部で3つです。大体100段に1つの割合かなと。

 

 

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この部屋は天井たかく、上から長いロープが8本垂れています。上にある7つの鐘とつながっており、ロープを引っ張ってベルを鳴らすこともあるようです。

なぜ7つのベルに対して8本のロープなのか・・気になる方はぜひガイドツアーへ

ロープは大人2人がかりで引っ張らないといけない程重いそうです。

毎時聞こえてくれベルの音色は基本的には自動演奏ですが、特別な時には実際に鐘をならすようです。

またこちらの聖母の塔は2つのカリヨンを保有しています。

カリヨン(仏: carillon )は、複数の鐘を組み合わせて旋律を演奏できるようにしたものをいう。鐘楼建築物に設置され、最低23鐘2オクターブ以上で、鍵盤で演奏する[1]。日本語では“組み鐘”と訳される。

カリヨンを学べる学校は世界に2つしかなく、1つはベルギー、そしてもう1つのがこのアメルスフォールトにあるようで、学生が塔内でカリヨンを演奏したりするそうです。

 

3つのビューポイント

最初の部屋からひと登りすると第1のビューポイントに到着しました。

ビューポイント その1

シント=ヨリス教会と、アメルスフォールト市街が目の前に広がります。

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もっと上の方が眺めが良いよ〜というガイドのお兄さん。

さらに上を目指して登っていきます。

ビューポイント その2

ベルの下まで登ってきました。

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巨大な鐘を間近で見ることができます。

 

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第2のビューポイントまで登ってくると、シント=ヨリス教会の前の広場も見えてきました。さらに遠くまで見渡せます。

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眼下に広がる建物が小さく離れて見えます。アメルスフォールト中心市街は周りが運河に囲まれており、昔の城壁に沿って建物が円を描くように建てられています。その特徴が塔に登り上から見るとさらに見て分かります。

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遠くに昔のまま残されている城門コッペルプールトも見えます!

この塔も城壁ラインの一部です。

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中世からの建物と市役所や近年の新しい建物が隣り合い融合しています。(私が住んでいる建物も見える〜)

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塔の前の広場

塔の前にある広場の地面ですが、よく見ると違う色の石でアウトラインが施されています。

14世紀にこの場所に建てられた教会の輪郭線が辿られています。教会は1787年の爆発で打ち捨てられましたが、塔は無事に残りました。

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ビューポイント その3

最後の目的地まで登ってきました。街が眼下に小さく見えます。

このポイントの塀がかなり高くて、背伸びしてやっと景色が観れるという感じでした。

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天気が良いと、ユトレヒトのドム塔も遠くに見ることができます。分かりにくいですが、うっすらとドム塔をカメラで捉えました!

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昔の塔のなので中の階段は螺旋階段になっており、段差や階段幅も不均等で上に登るにつれて狭くなってくるのが特長です。

頂上付近では息が切れる上に、登りづらくなってきますが、意外とあっと言う間でいい運動になりました。素晴らしい景色を見ると、疲れも吹き飛んでいました。

個人的にベルギー・ブルージュで登った 「Belfort(鐘楼)」の方がもっと長く辛く感じました。

ツアー後のお楽しみ

 

約1時間の塔のガイドツアーが終わり塔から降りてきたら、足が少しガクガク。(完全な運動不足です)一緒に参加した女性の方も足が震えると言っており、塔の目の前のテラスで一杯飲んでゆっくりしていました。

塔の真ん前にはテラスが広がっているので、塔に登り終えた後にビールを飲んで休憩するのもオススメです!

さいごに

 

塔の上から眺めるアメルスフォールトの景色はとても美しく、町の中を行き交う人や通り、中世から残されている町並みを遠くまで見渡すことができました。ガイド付きツアーのお陰で、塔や街の歴史についても学べ、アメルスフォールトの街をもっと知ることができたので良かったです。

機会があれば今度はユトレヒトのドム塔に挑戦してみたいと思います!

 

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