ベルギー・ブリュッセルへ小旅行①(グラン=プラス&小便小僧)

台湾&日本からオランダに遊びに来た友だちと3人で1泊2日でベルギーのブリュッセルへ行ってきました。友人2人ともベルギーに行くのは初めて。私もブリュッセルに行くのは5年ぶりでした。

「ベルギーではとにかくチョコレートとムール貝を食べたい!」と言う友だち。

「特に観光したい場所、行きたい所は特にないからベルギーの行き先は私が決めて良いよ〜」と言われ、「(私はいつでも行けるのに私が決めて良いのか?と思いながらも・・)初めてのベルギーなら、首都のブリュッセルが良いかなぁ〜」と私の判断で、ベルギーの行き先はブリュッセルに決定!

オランダから高速バスでブリュッセルへ

オランダからブリュッセルへの交通手段と言えば、なんとなく電車しか頭になく電車ばかり調べていましたが、片道€40ぐらいで思っていた程安くない。

”そう言えば、バスもあるじゃん!”とバスの存在にふと気づいて、バスを調べたらとっーても安いのです!電車の半額以下!電車と所要時間はほとんど変わらないのに、バスが激安でびっくりでした。

往路はEurolinesで高速バスを予約。朝早めの時間帯だったので、1人片道€22でした。

<ブリュッセル旅行1日目> 2017年9月21日

ユトレヒト中央駅(Utrecht Centraal Station)を朝の9時45分に出発しブリュッセルの北駅(Station Brussels-Noord)には13時頃に到着。約3時間のバス旅です。

乗客は数名のみだったので、正面のパノラマ席に座り目の前に広がる景色を眺めながらの移動でした。1人旅でも、パートナーとの旅でもなく、久しぶりの女友だちとの旅。約2年前は一緒に住んでいたので思い出話に、それぞれの近況話、オランダの話にと花が咲きます!

天気も良くて窓から差し込む暖かい日差しを浴びていると、だんだん眠くなってきます。静かな車内で仮眠をとっていたら、途中で停留したEindhoevenで若者の集団が乗ってきて、いつの間にか賑やかになっていました。

ベルギーに入った途端に道がガタガタ。平日ですが交通量も多くて所々で渋滞が続いています。何もない平日でこの状態なので、休日はさらにすごそう。

渋滞を横目にバスはバスレーンをすいすい駆け抜けて行きます。ベルギーのアントワープ辺りでは渋滞のため少しゆっくり目のスピードでしたが、順調に進みほぼ予定時刻にブリュッセルの北駅に到着しました!

バスで3時間ぐらいで国境を越えて隣国へ行き来できるって素晴らしいと友だちもびっくりしていました。日本だと海を越えないいけないもんねー。

ブリュッセル北駅から徒歩15分の所の宿にまずはチェックイン。宿までの道のり。駅の東側は「これは夜は歩かない方が良いなぁ〜」と思う程、異様な雰囲気が漂っていました。そしてチェックイン後は、早速ブリュッセルの街へ!

ブリュッセルの街歩き

下調べなしのノープランの旅でしたが、ぶらぶらと街歩きをしているだけでも充分に楽しめました。中心地を適当に歩いていれば観光できるコンパクトなブリュッセルの街。

Les Galeries Royales Saint-Hubert(ギャラリー=サンテュベール)

ヨーロッパ最古の高級ショッピングアーケード「ギャラリー=サンテュベール」1847年に完成したガラス張りの屋根のアーケードです。高級チョコレート店が軒を連ね、おしゃれな衣類、レース、宝石、革製品のショップも並んでいます。

ショーウィンドウを見ながら、お店の凝ったディスプレイを眺めながら歩いているだけでも楽しめます。

I LOVE JAPAN
マカロン

Grand-Place(グラン=プラス)

ブリュッセルの中心にある広場で、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。ヴィクトル・ユゴーが賛嘆したことでも知られるこの大広場は、世界で最も美しい広場のひとつと言われています。

狭い道を通り抜けた先に広がるグラン=プラス。広場の大きさは縦約110m×横約70mとそんなに大きくはないですが、広場の四方は素敵な建物に囲まれて圧倒される美しさです!

グラン=プラスでひときわ目を引く建物がグラン=プラスのシンボルである「市庁舎」

市庁舎は1402年から1455年の間に建てられた、ゴシック様式の美しい建造物です。中心の高い塔は96mあり、頂には守護天使ミカエルの像が輝いています。よく見ると左右非対称の建物となっています!

市庁舎の向かい側は、ブリュッセル市立博物館になっている「王の家」

la Maison du Roi(王の家)

王の家の中にには小便小僧のさまざまな衣装が展示されているそうです。

グラン=プラスを取り囲んでいる建物のほとんどが「ギルドハウス」

Guild Houses(ギルドハウス)

「ギルド」とは、中世ヨーロッパの同業者組合のこと。ギルドハウスは職業別の組合の家であり、建物にはそれぞれの職業をあらわす装飾がついているので、時間があればじっくり観察してみるのもオススメです!

5年前にグラン=プラスを訪れた時はちょうど雨が降っていました。いかにもヨーロっパという建物が並び雨でも美しい景観の広場でしたが、全て(空も建物も地面も)がグレー色で当時は建造物の威厳さが1番印象に残っていました。

グラン=プラス 2012年

写真見ると全く違う場所に見えてきます。

2度目のグラン=プラスは青空の下の広場は、多くの観光客が行き交い広場の周囲に広がるカフェのテラス席でも多くの人が広場の景色を見ながら日光浴を楽しんでおりとっても賑やか!

広場の真ん中で腰掛けてピクニックしていたり、色んなポーズで写真撮影をしていたり、ダンスしたりしている人もいて、皆んなとにかく自由!

訪れる時期や天候によって雰囲気が全然違って見えます。フラワーカーペットやクリスマス時期にも訪れてみたい場所です!

Everard t’Serclaes(セルクラースの像)

この横たわった姿の像は、フランドル伯の攻撃からブリュッセルの街を救った英雄として語り継がれるセルクラースの像です。

この像は女性だと思っていたら実は男性であり、この像に触ると幸せになれると言われていること、帰って調べてから知りました(^^:訪れた時は皆んな写真撮影だけで誰も触っている人は見かけなかったです。

人だかりがなければ気づかないで通りすぎていたであろう、グラン=プラスのすぐ近くの壁面に地味に設置されてあります。

 Manneken Pis(小便小僧)

初めてブリュッセルに来るなら、とりあえず1度は見ておきたい「小便小僧

世界三大がっかりの1つと言われている「小便小僧」愛称は「ジュリアン坊や」

ここも5年前に初めて訪れた時は、道の角っこに位置して予想以上に小さい(像の高さ約60cm)ので気づかずに通り過ぎる所でしたよ〜。

諸説由来はありますが、ブリュッセルを包囲した敵軍が城壁を爆破しようとした際に、少年が爆弾の導火線に小便をかけて火を消し、町を救ったという伝説が知られています。小さいけれど彼も街の英雄です!

今回はヒップホップの音楽がかかり、像の周辺には人だかりができて、さらに衣装を着てオシャレしていたので、見逃す事はなかったです。

人だかりをかき分けて覗いてみると、小便小僧の前では小さなダンスイベントが行われていました。

調べたら毎年9月21日は国際平和の日と言うことで、小便小僧の青いパーカーは「平和のコスチューム」みたいです。

1619年にフラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワ(Jérôme Duquesnoy)により製作された。オリジナルの像は1960年代に紛失し、現在設置されている像はレプリカだそうです。

ショップ前の小便小僧

小便小僧近くにはチョコレート、ワッフル、お土産ショップがずらりと並んでいます。このアイスクリームショップの青い小便小僧の方がよっぽど見応えある気がします!食べながら小便するのはよろしくないけれど。

そして再びギャラリー=サンテュベールの方に戻ってくると、アーケード内にはテーブルと椅子が並びそこでは男性が集まって何かやっています。

見ていると、笛の合図に合わせてレストランでのウェイターの練習?みたいな事をしているように見えましたが、真相は謎。でもかっこいいイケメン揃いで皆んな大喜び〜。

Cathedrale St. Michel(サンミッシェル大聖堂)

大きなゴシック様式の教会。13世紀に大聖堂の建設が始まり、16世紀の初めに2つの鐘楼ができ、約300年の年月をかけて建てられた大聖堂です。塔の高さは64mあります。
教会の中は無料で見学する事ができます。

天井も高く、巨大な柱が並んでいます。前国王ボードワン1世の国葬や、1999年にはフィリップ王子とマチルド妃の結婚式なども行われた場所だそうです。

そしてこのステンドグラスは16世紀ルネサンスのものだそうです。

椅子に座ってステンドグラスを眺めながらしばし休憩。

ちょうど教会を出た時に鐘がなり始めました。中のステンドグラスも見入ってしまう程に綺麗でしたが、響き渡る鐘の音も耳に心地よかったです。

ブリュッセルの夜

そしてだんだんと日も暮れ始めディナーの時間が近ずいてきたので、再びぷらぷら歩いてグラン=プラスへ。ピンクにライトアップされていました。もう少し暗くなったら、さらにライトが映えて綺麗だろうなぁ〜!

近くのレストランでディナー後に、再々のギャラリー=サンテュベールを通ると、こちらもピンク色にライトアップされていました。昼間のアーケード内のテーブルセットはなくなり、何かしら豪華なパーティーが催されていました。

もう少し暗くなってから夜景を見に再びグラン=プラスに戻ってくるつもりで一度宿へ戻りました。友だち1人が宿に帰るなりベッドに横になったらすぐに寝落ち。ブリュッセルの街をたくさん歩いたし、前日に日本から到着したので移動での疲れや時差ぼけもあったかと思います。

もう1人の子とベルギービールを飲みながらしみじみ語りあい、ブリュッセルの夜を過ごしました。写真はバーの兄ちゃんに「Duvelよりこれが1番美味しくてオススメ!」と言われて飲んだビール。思い出の味!

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