オランダの歴史あふれる港町 Hoorn(ホールン)散策

オランダには訪れる都市によって様々な特徴や魅力があります。オランダの歴史ある港町「Hoorn(ホールン)」の紹介です。

Hoornについて

北ホーランド州の「Hoorn(ホールン)」はアムステルダムから北に約35kmに位置し、アイセル湖に面した小さな港町です。

日本のガイドブックには情報はあまりないので、ホールンという名前はほとんど知られていませんが、昔はオランダ東インド会社の拠点地でした。

Hoornの歴史

716年から町が形作られ、港湾業で発展してきました。

そして17世紀の大航海時代には「オランダ東インド会社(V.O.C)」の支社があり、重要な港湾の一つとなりました。

主要都市として大繁栄した港町で、アムステルダムやエンクハウゼン同様にとても裕福な町でした。

1932年にゾイデル海(現在のアイセル湖)が大堤防によって閉鎖され、港湾都市としての使命は終了しました。

Hoorn は牛、羊、山羊などの「角」を意味し、ホールンの紋章は盾を持った赤いユニコーンの姿をしています。

Hoorn
Hoornの紋章のユニコーン

Hoorn観光のオススメ

小さな町ですが、観光スポットが盛りだくさんのHoornです。オススメの場所をまとめました。

Roode Steen /ローデ・ステーン広場

Hoorn

ホールン駅から歩いて10分程に位置する街の中心にある広場です。多くのカフェやレストランが並んでいます。夏場にはこの広場でも、チーズ市が行われています。

そして広場の中心にあるのが「Jan Pieterszoon Coen/ヤン・ピーテルスゾーン・クーンの像」

Hoorn

ホールン生まれのオランダ東インド会社の第4代総督であり、ジャワを発見した人物です。

「De Waag/計量所」

Hoorn

そして上記の建物は1609年に建てられた「De Waag/計量所」で、現在はレストランになっています。

「Hoofdtoren/ホーフト塔」

Hoorn

街の中心地から歩いていると港にたどり着きます。港にある一際目立つ大きな建物が「Hoofdtoren/ホーフト塔」です。

こちらの建物は元要塞でしたが、現在はレストランになっています。

Hoorn

↑ホーフト塔の横にあるのがこちらの3人組の銅像。説明板の1番下をよく見て見てください。

少し薄くなっていますが・・・なんと日本語で「ボンテク船長のキャビンボーイ」と書かれています

ボンテク船長(Bontekoe)はホールン生まれの船乗り&商人で、V.O.Cの船ミントホーンのキャプテンでした。

そして3人のキャビンボーイ達はそれぞれ、Hajo、Paddling、Rolfという名前で、1618年に船の給仕として出航し旅をしたそうです。

アイセル湖沿いに散歩

Hoorn

ホールンを観光するなら断然晴れた日がオススメです!

現在の港はヨットハーバーになっており、港には所狭しとたくさんのヨットやボートが並んでいます。

晴れた日はヨットがたくさん出ていて、週末には多くの人がボートの上で過ごしたりしています。

たくさんの方が個人でボートを所有しており、まるでお金持ちのリゾート地のようです。

Hoorn

海沿いを散歩したり近くのベンチに座って海を眺めているだけでも、とても穏やかで本当に気持ちが良いです!

ホールンから蒸気機関車の旅

ホールンから蒸気機関車の旅を楽しむことも出来ます。

ホールンの蒸気機関車は1926年に開通。現在は観光向けに3月下旬〜クリスマス・シーズンに運行されています。春には車窓から一面に広がるチューリップ畑を見ることができます。

蒸気機関車だけでなく、フェリーを利用して巡るルートも用意されています。

Museum Stoomtram(公式HP→こちら

ホールンとホールン近郊にメーデムブリック、エンクハウゼンという町があります。これら3つの町は東インド会社の拠点であった地であり、それらを称して「Historische Driehoek/歴史の三角形」と言うそうです!

Hoornの美術館

「Westrfies Museum/西フリージアン博物館」

Hoorn

「Westrfies Museum/西フリージアン博物館」(公式HP→こちら

街の中心にあるローデ・ステーン広場に面した所にあります。17世紀に建造され、実際に東インド会社が利用していた建物だったようです。外観からも海黄金時代の繁栄の様子が伺えますが、館内にも当時の交易品のコレクションがずらりと並んでおり、船の模型や肖像画、興味深い作品が目白押しです。

「Museum van de 20e eeuw/20世紀ミュージアム」

Hoorn

「Museum van de 20e eeuw/20世紀ミュージアム」(公式HP→こちら

元は監獄だった建物のようです。中は昔懐かしのインテリアや家具、おもちゃが並んでいます。

さいごに

小さな町ですが、町の中や港沿いにも黄金時代の繁栄を伺わせる建物が多く残っています。

オランダに訪れた際は、ぜひともアムステルダムから足を伸ばして、
黄金時代に栄えた港町を探検してみてはいかがでしょうか。

Hoorn

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