オランダ人監督作品「The Red Turtle(レッドタートル)ある島の物語」

先日ですが、ずっと気になっていた映画「レッドタートル ある島の物語」をアムステルダムのEye Film Institute(アイ・フィルムミュージアム)の映画館で観てきました。

映画「レッドタートル」について

「レッドタートル」は日仏合作のアニメーション映画で、原題は「The Red Turtle」

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スタジオジブリ初の海外との共同制作による作品です。

オランダ人監督

オランダ出身のアニメーション作家 Michaël Dudok de Wit(マイケル・デュドグ・デ・ヴィット)が監督を務め、高畑勲がアーティスティックプロデューサーとして制作に携わっています。

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第69回のカンヌ国際映画祭・ある視点部門で特別賞受賞しています。

マイケル・デュドグ・デ・ヴィットはアニメーション作家、アニメーター、イラストレーターとして、主にイギリスを拠点に短編アニメーション映画を中心に活動しています。

2015年、スタジオジブリの鈴木敏夫より打診され、自身初の長編映画「レッドタートル ある島の物語」の監督に就任しました。

<その他のアニメ作品>

  • 『インタビュー』 The Interview (1978年)
  • 『トム・スウィープ』 Tom Sweep (1992年)
  • 『お坊さんと魚』 Le moine et le poisson (1994年)
  • 岸辺のふたりFather and Daughter (2000年)・・・第73回アカデミー賞の短編アニメ賞を受賞した他、英国アカデミー賞において短編アニメーション賞も受賞している。
  • 『紅茶の香り』 The Aroma of Tea (2006年)

物語のあらすじ

嵐の海に放り出された一人の男が、ウミガメやカニ、鳥たちが暮らすとある無人島に流れ着く。彼は島から脱出しようと試みるが、見えない力によって島に引き戻され、絶望的な状況に陥る。そんな彼の元に、ある日一人の女が現れたことで、彼の日々に変化が訪れる

ーWikipedia

映画「レッドタートル」の感想

日本では2016年9月17日に公開されたばかりですが、オランダでは日本に先駆けて2016年6月29日から公開されていました。オランダでも素晴らしいアニメ作品と絶賛を得ているようで、小さな映画館でしたが多くの方が鑑賞しておりました。

こちらの映画ですが、全編セリフなしの作品となっています。

セリフがないと、退屈して眠くなってしまう人もいるかと思いますが、無人島での自然のアニメーションの映像が綺麗で、また音声もリアルで、自分もまるでそこにいるかのような感覚で、次は何が起こるのかドキドキしながら見ていました。

主人公がたまに怒りで叫んでいましたが、私も「何でー!!」と思わわず一緒に叫びたくなりましたが、心の中で抑えました。映画の中で所々、まるで主人公のセリフを勝手に頭の中で想像しては、思わず主人公の心情と重ね合わせたりしていました。

思わずほっこりさせてくれる様な、ジブリらしい演出もあり楽しめました。

映画のキャッチコピーは『どこから来たのか どこへ行くのか いのちは?

そんなことを問いかけながら、主人公を自分と置き換えて考えてみると深い作品だなと感じました。

私は最後は悲しいと感じましたが、見る人によって色んな感想があると思います。

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