オランダではクリスマスを2回祝うと言われています。12月25日のイエス・キリストの誕生日と12月6日(12月5日前夜祭)のシンタクラース祭です。
Sinterklaas(シンタクラース)とは
まず日本だけで生活していたら絶対に聞くこともないであろう名前「シンタクラース」最初はシとサの言い間違いか?と疑問に思ったものです。
シンタクラースは「聖ニコラス」のことで、サンタクロースの原型とも言われ、シンタクラースは17世紀にアメリカへ移住したオランダ人によって風習が各地に広まって現在のサンタクロースになったとも言われています。
シンタクラースの日
シンタクラースの日は12月6日ですが、前日の12月5日(シンタクラース日の前夜)に前夜祭が行われプレゼントを送ります。クリスマスのような感覚でてっきりこの日に登場してプレゼントを配って帰っていくのかと思っていましたが違うようです。
まずシンタクラースは11月中旬にズワルトピットと呼ばれる従者を引き連れて蒸気船に乗ってはるばるスペインからやってきます。
そしてシンタクラースがオランダに上陸してから12月5日までは、シンタクラースは学校や病院、街中のお店を巡り、様々なイベントが行われたりします。また子どもたちは煙突や裏口に靴を置いておき、夜中にシンタクラースが靴の中にお菓子などの小さなプレゼントを入れてくれるのを楽しみにします。
そして12月5日の夜に良い子にしていた子どもたちにプレゼントを配り、12月6日に再び船でスペインと帰っていくそうです。
シンタクラースに会いに行こう①
11月12日
オランダにスペインからシンタクラースがやってくるという噂を聞いて、近くの運河沿いへ行ってきました。
遠くからでも分かるほどの人の山。列の近くに来ても人がいっぱいで、どこにシンタクラースがいるのか分からない。
シンタクラース目当ての子どもたちとそのファミリー。これが、オランダの子どもたちにとってVIPなシンタクラースを迎える様子か〜と圧倒されました。
子どもたちの眼差しは真剣。大人も背伸びをしている人がちらほら。
キョロキョロしていたら。バックパックからネギが出ているお兄ちゃん発見!!
Zwarte piet (ズワルトピート)
そう言えば、シンタクラースの従者ズワルトピートの姿も見えないな〜と思っていたら、運河から急浮上してきました!
「ズワルトピート」頑張っています!
ズワルトピートとはシンタクラースの従者のことで、黒い顔をして、レースの襟がついたカラフルな衣装を身にまとい羽飾りのついた帽子を被っているのが特徴です。
たくさんのズワルトピートが子どもたち一人一人にお菓子を配っていました。見た目は怖いけど、優しいズワルトピット。
おぉ、ズワルトピットと目があったかも。こっちを見ているかも。
どうして黒い顔をしているのか・・・伝統的にズワルトピートはスペインから来たムーア人だから、煙突をくぐってススが付いたからとか言われています。
シンタクラースを一目見に来たのに、肝心なシンタクラースを見ることができなかった。何度も端から端まで見渡すけれど、シンタクラースは本当は今日この場にいないのでは?と思ってしまうほど姿が見えなかった〜。いつか会えるのかな〜。
でも会場にはズワルトピートのコスチュームを真似て着ている子が多くて、その可愛らしい姿に癒されたのでまぁいっか!
つづく。
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